お風呂の溺水は0〜1歳に最も多い|髪を洗う1分・浮き輪・残り湯・ふたの上で起きた事故と防ぎ方
この記事は新しく起きた事故の速報ではありません。年度を問わず注意したい「定番の安全情報」をまとめたものです(出典・2026年公表の注意喚起をもとに要約)。
子どもの溺水は、0〜1歳では家庭の入浴中がもっとも多く、入院が必要と診断された事故が半数以上です。大人が髪を洗う約1分、浮き輪をつけてそばを離れた間、前の晩の残り湯、浴槽のふたの上――消費者庁の資料にある4つの場面の事例と、今日からできる対策、もしものときの動き方をまとめました。
もしものときは ›髪を洗うあいだは子どもを浴槽から出す。入浴後は浴槽の水を抜き、浴室にはベビーゲートをつける。浮き輪をつけていても目を離さず、浴槽のふたの上に子どもを乗せない。0〜1歳の溺水がもっとも多い家庭のお風呂で、消費者庁が呼びかけている基本です。
この記事でわかること
- お風呂で溺水が起きた4つの場面と実際の事例
- 今日からできる対策のチェックリスト
- 溺れたときの動き方
お風呂の溺水とは
消費者庁によると、子どもの中でも0〜1歳の入浴中の溺水事故がもっとも多く、入院が必要と診断されている事故が半数以上です。大人が少しの時間目を離している隙に起きる事故が多く、子どもは声や音を出さずに静かに溺れることもあります。
場面1 大人が髪を洗うあいだ
保護者が髪を洗うため約1分目を離している間に、2歳の子が浴槽で水没しました。呼吸が止まっていて胸骨圧迫が行われ、入院が必要になりました。医療機関から消費者庁に寄せられた事故では、入浴中に保護者等が目を離した51件のうち、「保護者の洗髪など」が16件、「子どもを残して浴室を出る」が16件でした(2021年5月までの集計・2021年7月公表)。
場面2 浮き輪をつけた入浴
保護者が10か月の子に浮き輪をつけて浴槽に入れ、おもちゃを浮かべて外から見ていました。トイレのため1分もかからないと思ってそばを離れたところ、浮き輪が外れて顔が湯につかっていて、溺水のため3日間入院しました。この家庭は首にかけるタイプから胴につけるタイプに買い替えていました。首浮き輪は乳幼児が水に親しむことなどを目的とした製品で、入浴とは目的が異なります。
場面3 入浴のあとの残り湯
1歳の子が、前の晩の残り湯がたまった浴槽に浮かんでいるところを見つけられ、保護者が心肺蘇生を行い、入院が必要になりました。浴室のドアには柵がなく、ドアも壊れていました。水深がわかった事故のなかでもっとも浅いものは約10cmで、鼻と口が水に覆われれば溺れることがあります。
場面4 お風呂のふたの上
入浴のあと、半分に折った浴槽のふたの上に0歳の子を乗せていたところ、お湯の中に落ち、頭も含めて全身が数秒間つかりました。入院が必要になりました。
今日からできる予防のチェックリスト
- 大人が髪を洗うあいだは、子どもを浴槽から出す
- 子どもは大人のあとに入れて、先に出す。子どもだけで入浴させない
- 浮き輪をつけていても、水に入れているあいだは手の届く範囲で見守る。目が離れる場面では浮き輪を使わない
- 入浴後は浴槽の水を抜く。洗濯機・洗面器・バケツにも水をためたままにしない
- 浴室にはベビーゲートをつけ、子どもだけで入れないようにする(お湯をためているあいだも)
- 浴槽のふたの上に子どもを乗せない
家の外の水辺でも
こども家庭庁によると、子どもが溺れる事故を経験した保護者の8割以上が「悲鳴や助けを求める声が聞こえなかった」と言います。3cm以上の深さがあれば乳幼児は溺れる可能性があります。ビニールプールや水遊び場でも手の届く範囲で見守り、川ではかかとのある脱げにくい履物とライフジャケットを。川の事故の多くは穏やかそうな流れで起きています。天気が悪いときや上流で雨が降っているときは近づかず、ため池では遊ばないよう日頃から子どもと話しておくことが呼びかけられています。
もしものときは
- 子どもを浴槽から出し、平らな場所に寝かせる
- 大きな声で呼びかけて反応を確かめ、反応がなければ119番通報する
- 反応と呼吸がなければ、すぐに心肺蘇生を始める
- 無理に水を吐かせない。心肺蘇生中に水を吐いたら顔を横に向ける
よくある質問(FAQ)
まとめ
お風呂の溺水は、洗髪中・浮き輪の使用中・入浴後の残り湯・ふたの上と、毎日の入浴のすき間で起きています。髪を洗うときは浴槽から出す、入浴後は水を抜く、の2つから始めると取り入れやすくなります。
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